読了プレビュー2021

読み終わった本を記録として残していきます

0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!/藤崎達宏

 

 

今回は、「0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!」を紹介したいと思います。

私には現在、5か月の赤ちゃんがいます。

あまり深く考えたことはなかったですが、

「育児」に対して真剣に向き合ってみようと思いこの本を手読むことにしました。

 

きっかけは友人が家に来た時に「あれ?おもちゃ少なくない?!」と言われたことです。

まだ赤ちゃんだしおもちゃがあっても全部口に入れるだけだし、

もう少し大きくなってからでもいいかと考えていました。

初めてのことを感覚で行うのは本当に良くないですね。

 

この本を読んで全くと言っていいほど、赤ちゃんとの向き合い方が違うことが分かりました。

本書は、大きく分けると

モンテッソーリ教育の概要

・0歳~1歳

・1歳~2歳

・2歳~3歳

こんな感じの4部構成になっています。

モンテッソーリ教育の概要」「0歳~1歳」の部分で

勉強になった点をいくつか記していこうと思います。

 

モンテッソーリ教育とは】

恥ずかしながら私は、見たことも聞いたこともありませんでした。

そもそもモンテッソーリ教育とはどういう教育法なのか。

一言で言うと、子供の能力を最大限に引き出すことを目標とした教育法

Facebook創業者「マークザッカーバーグ」、Google創業者「ラリーペイジ」、

日本では将棋の「藤井聡太」さんなどがモンテッソーリ教育を受けていることが有名です。

 

モンテッソーリ教育を確立した「マリア・モンテッソーリ」は

1870年にイタリアで生まれていますので、いまから100年以上前の教育法ということになります。

なぜ、ずいぶんと古い教育法がいまもなお支持されているのかというと

「人間の子どもの成長プロセスは数百年たっても変わらないから」なのだそう。

人間の成長の原理にそった教育~これがモンテッソーリ教育というわけですね。

 

マリア・モンテッソーリさんは、

「子どもはすべてのことができるように生まれてくるのです。

もしできないことがあるとすれば、物理的に不可能な環境にあるか

どうすればいいのか、やり方がわからないだけなのです。」

と表現しています。

つまり、モンテッソーリ教育の本質として、

環境を整え、やり方さえ教えれば子どもは何でも自分でできるはずだ」

と記されています。

 

さらにモンテッソーリさんは、成長の変化を「子どもの発達の四段階」としました。

0~6歳までを「乳幼児期」

6歳~12歳までを「児童期」

12歳~18歳までを「思春期」

18歳~24歳までを「青年期」

と分けています。

そして、「0歳~6歳の間は、その後の長い人生を生きていくのに必要な80%の能力が備わる人生において一番大切な時期である」言っています。

人生の80%は衝撃的ですよね。

 

本書で繰り返し何度も言われているのが、

「子どもは何もできないのだから、親や先生の言うとおりにしていればいいんだ!」といった類の考え方は完全否定しています。

これは、かなり納得感がありました。

自分で考える、自分で選択する能力を子どもの頃から身に着けることが大事で

あくまで親は、自分1人でできるように手伝うことが役割なのだということですね。

 

0歳~3歳の前期までは、「無意識的記憶」の中で生きており、

覚える努力や意思の力なしにすべて素早くとらえ永久的なものとして記憶する力を持っているとモンテッソーリさんは言っています。

その間、以下のような行動をするようになるので、

親として最大限のサポートをしていく必要があると記されています。

 

興味・関心を持って散策(安全の許す限り自由に散策させてあげる)

②今の自分を成長させてくれる活動を自分で選択(2歳まではどっちにする?の2択)

③その活動を集中して繰り返す(集中現象/途切れないように、静かに見守ること)

④上達することにより、満足感と達成感を得る

⑤活動がどんどん上手になり、生きていくのに必要な能力を習得(三つ子の魂百まで)

⑥この一連のプロセスを経ることで「自分でできた」という自己肯定感の芽が育つ

→チップを落とす、ビンのフタを開ける、なども一人でできた!になる

→私ってなかなかやるじゃない!と心が育っていく

→自分を信じる心、挑戦する心が湧いてくる

→また新たな興味関心を自分で探して、挑戦して成功、成功のサイクル

 

【NG】

・興味関心を喚起するようなものが周りに存在しない

→片づけすぎもダメ

・大人の先回り

→自分で選べない「指示待ち」の子どもになってしまう

 ・集中を邪魔される

→中断、違うものを与えられる、大人の代行

・何でも自分で決めていく習慣がもっとも必要

→興味関心を持って自分で選択する

・〇〇してあげよう!

→危ないから片付けてあげよう、これはもう何回もやっているから代わりの活動をやらせてあげよう、1人でやってるから一緒にやってあげよう、代わりにやってあげよう

 

 

 

ものすごく具体的で分かりやすいですよね。

つい先回りして、やってしまっているところもあるので

これから意識して子どもと接していこうと思いました。

その他、具体的な環境の整え方、具体的なおもちゃ、おもちゃの作成方法などが書かれています。

子どもが生まれたばかりの方などは参考になる内容だと思います。

以上、参考になれば嬉しいです!