空腹こそ最強のクスリ/青木厚
今回は、
青木厚さんが書かれた「空腹こそ最強のクスリ」という本を紹介します。
(※健康に関することなので、参考程度にしてください。もし実践する場合は、自己責任でお願い致します。)
結論、
【無理な食事制限や過度な運動でダイエットしようとせずに
意図的に空腹時間を作ることで、痩せることも出来るし健康な体を維持できますよ】
ということがかなり具体的に書かれています。
青木厚さんの紹介ページは以下のリンク参照です。
医師の紹介 | あおき内科 さいたま糖尿病クリニック|さいたま市の糖尿病内科・リハビリテーション科
---
まず、理解する必要のある考え方が
【オートファジー】という細胞が持っている細胞内のたんぱく質を分解するための仕組みです。
要は、古くなった細胞が新しく生まれ変わる体のリサイクルシステムみたいなものです。
細胞が飢餓状態や低酸素状態に陥ると、活発化すると言われています。
がんや認知症、糖尿病や高血圧などの病気の予防にも役に立つと考えられる、奇跡の食事法と紹介されています。
具体的には、
最後にものを食べてから10時間ほどたつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなるため、
脂肪が分解されエネルギーとして使われるようになり、
16時間を超えると、体に備わっている「オートファジー」という仕組みが働くようになります。
空腹の時間を作ると、まず内臓がしっかりと休むことができ、血糖値も徐々に下がります。
オートファジーによって、
古くなったり壊れたりした細胞が内側から新しく生まれ変われば、
病気を遠ざけ、老化の進行を食い止めることができます。
つまり、空腹の時間を作ることで、
・内臓の疲れがとれて内臓機能が高まり、免疫力もアップする。
・血糖値が下がり、インスリンの適切な分泌が促され、血管障害が改善される。
・脂肪が分解され、肥満が引き起こすさまざまな問題が改善される。
・細胞が生まれ変わり、体の不調や老化の進行が改善される。
といったさまざまな「体のリセット効果」が期待できます。
まさに、「空腹は最高のクスリ」なのです。
しかも、嬉しいことに難しく面倒なカロリー計算はいっさい必要ありません。
商品パッケージの裏や底を見て、「脂質がこんなに入ってるのか―」なんてことをしなくてもいいということです!
成人が1日に必要とするカロリーは、1800~2200キロカロリー前後と言われていますが、
1日3食が基本となっている現状の食事スタイルでは、食べすぎという状態が毎日続いてる可能性が高いと本書では語られています。
そして、食べすぎはさまざまな体の不調を招く恐れがあります。
まず、内臓の疲れ。
→食べたものを何時間もかけて消化するが、
本来処理できる量を超える食べ物がひっきりなしに運ばれてくると、
内臓は休みなくフル回転で働かないといけなくなり疲弊する。
その結果、内臓の働きが低下。
栄養素をきちんと吸収できない、老廃物を排出出来ない。
免疫力が低下する。などさまざまな問題が生じる可能性があります。
※本書では、内臓の「心臓・肝臓・腎臓・胃腸」などについての不具合が詳しく書かれています。
また、肥満。
→糖質や脂質の一部は脳や筋肉、内臓などが働くためのエネルギーとして使われるが、
余った分は筋肉や肝臓に蓄えられ、それでもおさまりきらなかった分は、
中性脂肪として、脂肪細胞に蓄えられる
つまり、消費エネルギー以上に食べると、それだけで脂肪が増えてしまう
つきすぎた脂肪、とくに内臓脂肪からは、悪玉ホルモンが分泌され、
血糖値の上昇、高血圧、血栓形成などを招く。
また、悪玉ホルモンは慢性炎症状態を引き起こし、がんを発症する可能性があります。
ほかにも、
食べすぎには「体を錆びさせる活性酸素を増やす」というデメリットもあります。
活性酸素とは...普段呼吸している大気中の酸素よりも活性化された酸素。不安定でいろいろな物質と反応しやすい性質を持っている。
また、食べすぎは、疲れやだるさの原因となるだけでなく
糖尿病や高脂血症などの動脈硬化性疾患、脳出血や脳梗塞、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、そしてがんの原因ともなるとも言われています。
成人が1日に必要とする糖質は170gと言われています。
(白米1杯(約150g)で約50gの糖質なので、1日3食それだけで摂取できてしまう、つまり糖質過多の状態)
糖質の特徴として、中性脂肪に変わりやすいというものがあります。
さらに、肝臓に異常に脂肪がたまる「脂肪肝」の原因にもなります。
しかし、最大の問題は「糖質が血糖値(血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度)を急上昇させる」点にあります。
血糖値が上がると
→すい蔵からインスリンというホルモンが分泌される
→血糖値が急上昇するとインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急激に下がってしまう
→職後すぐに眠くなる・だるくなる・イライラする
→細胞が徐々にインスリンを受け付けなくなる
→すい臓が頑張ってもっとインスリンを分泌しようとする
→すい臓が疲弊する
※インスリンとは...すい臓から分泌されるホルモンの一種。全身の細胞にブドウ糖を送り込む作用、血糖値を下げてくれる。
結果、すい蔵でのインスリン分泌量が低下する「2型糖尿病」の発症につながります。
糖尿病になると、血糖値が下がらないため全身の血管がダメージを受け、
網膜症・腎症・心筋梗塞・脳梗塞・認知症・がんに繋がるリスクがあります。
食事は1日3食というのは昔からの習慣なだけであって確固たる根拠はありません。
この習慣が「食べすぎ」を招いていると言われています。
元々、日本人は朝晩の2食だったが、
昼間の活動時間が長くなったことや
江戸時代頃、大工さんなどにお昼ご飯を支給したところから3食食べるようになったとも言われています。 ※諸説あり
ですので、1日3食にこだわる必要は全くなく、内臓が休む時間を意図的に作ることが大事と言われています。
--
と長々と説明をしてきましたが、
より詳しく理解したい方は、本書を読んでみてください!
ちなみに私は、元々朝食を食べないタイプなので、自然と16時間くらい何も食べていない状態でした。
(夜も20時くらいには夕食を済ませていることが多い)
朝食を食べない理由は、
午前中に腹痛に襲われることが多い。
眠くなることが多い
2点の理由から食べない方が何も気にせずに仕事ができるので食べていないです。
朝食を食べないことが良いと思っているのではありません。
ここは様々な意見があるので、何を信じるかはその人次第だと思います。
気になる方は読んでみてください。
ページ数は実質140ページくらいなので、とても読みやすいです。
以上、参考になれば嬉しく思います!