具体と抽象:世界が変わって見える知性のしくみ/細谷功
今回は、細谷功さんが書かれた
「具体と抽象:世界が変わって見える知性のしくみ」を紹介していきます。
私が感じた本書の要点としては、
「具体を好まず抽象の世界で生きろ!」と言われているように感じました。
ここまで極端なことは書き方はされていませんが、
仕事ができる人、頭のいい人はみな抽象の世界で生きている。
抽象的な考え方と具体的な考え方両方を使える。
逆に具体の世界で生きている人は、抽象の世界が分からない。考え方が理解できない。
そこから、コミュニケーションギャップ等が生じる。
あくまで一例ですが、こんな感じのことが書かれています。
細谷功さんのプロフィールは、以下のURLから確認できます。
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【人間の知的能力の「縦軸」と「横軸」】
本書の1番初めに出てくる下記の図が基本的な考え方です。
小さな正三角形が右の大きな三角形に変化していくのが、知の発展を表しており、
ここで「横軸」が知識や情報の量的な拡大で、幅が広くなればなるほど知識や情報の量が増加していることを意味していると語られています。
対して、「縦軸」が本書のメインテーマである具体と抽象の軸で、下から上に抽象度が上がっていきます。
知の発展のもう一つの側面は、私たちの知の抽象度が上がっていくということです。
横の蓄積についてはわかりやすいと思いますが、その横方向の拡大とセットになっているのが、「抽象具体」の上下運動なのです。
つまり、知識が増えれば、抽象化する能力が備わってくるといった感じでしょうか。
逆に言えば、知識ばかり増やしても抽象化する能力がなければ、
物事を俯瞰的に見ることも出来ないし、物事の共通点を見つけることも出来ない。
なんとなくの感覚で理解できます。
本書で書かれている「抽象化」を3つだけ抜粋すると
・「線引きをする」こと
何らかのルールや規則を作るときにも、こういう発想が求められます。
例えば、
補助金や税の優遇制度などを策定する場合には「年収○○万円以上・未満」という線引き
走行速度では「時速○○km以上はスピード違反である」といったような線引き
をする必要があります。
・「一言で表現する」こと
抽象化とは対象物に付随する様々な特徴のうち、ある目的に合致した特徴のみを抜き出すこと。
したがって、例えば100ページの資料を「一言で説明する」といった形で、何らかの膨大な情報量を短く集約して表現することも、抽象化の一つの側面です。
共通点を見つけたり要約したりする能力とも言い換えられます。
・「都合の良いように切り取る」
抽象化というのはある意味で(目的に合わせて)「都合の良いように特定の属性だけを切り取る」ことを意味しています。
→ディベートが強い人などは、この能力に長けているように感じます。
その「切り取る」という行為が前述した「縦の世界」の意味においてであり、
世の中でよく言われる「話を切り取る」というのとは少し違うことはおわかりでしょう。
世の中で頻繁に用いられる「話を切り取る」という表現は、一連の話の中の自分に都合が良い部分だけを抜き出すことを言いますので、
これはいわば「横の世界」での多くの情報量から一部の情報を選択的に取り出すことを意味しています。
一方、ここでいう抽象化の「切り取る」というのは、多くの属性の中から一部の属性を切り取るということで、それが「縦の世界」での切り取りを意味します。
→増やした知識を選んで適切な表現で相手に伝えられるということですね。
逆に本書で書かれている「具体化」を3つだけ抜粋すると
・「自由度を下げる」こと
抽象化とは自由度を上げることに対して、具体化は自由度を下げることになります。
つまり、選択肢や変数を絞り込んでいくのが具体化です。
なぜなら、具体化というのは問題解決の下流側であり、
いよいよ選択肢を少数に絞って、それを実行することが重要になるからです。
・「逃げ道をなくす」こと
具体化とは、解釈の自由度を下げることです。
つまり、「いかようにも解釈できる」という状態を回避させることが具体化のポイントといえます。
逆に言うと、抽象度の高い表現は「いかようにも解釈ができる=逃げ道を作れる」ことになります。
→前提条件を揃えたい場合は、具体的に定義を確認し合うことが大事
解釈の違い捉え方の違いは、後々トラブルになることが多い
そういう意味じゃなかったんですというお互いの不毛な時間を過ごすことを減らせる
これは減点主義、あるいは失敗が許されない組織において顕著に見られます。
減点主義の組織ではその成員たちは、常に失敗しないための逃げ道を作る(しかも表立っては批判がしにくい)言葉を選ぶようになっていくのです。
・「違いを明確にする」こと
抽象化が共通点を見つけることだとすれば、具体化は相違点を明確にしていくことです。
違いを探しにいこうとするというのは、自分やその属する世界を特殊だと思うマインドセットと表裏一体のものです。
→自分の考え方と違うと主張
この「全てが特殊で違うものに見える」というのは、本書でいう「横の価値観」とも合致します。
→横の知識の量が自分の固定概念となって邪魔することもある
知識とはある意味で違いを明確にすることであり(「両生類と爬虫類の違いは何か」とか、「ひらめとカレイの違いは何か」といった形で)、それは物事を具体的かつ詳細に観察することで成り立つものだからです。
≪世の中の多数は具体的思考?!≫
具体的にすればするほど理解できる人の数は増える。
したがって、多数派の人を相手にして「数を稼ぐ」必要がある政治や
「マス」メディアや、
ページビューを稼ぐ必要のあるネット広告や記事などは、
とにかく「具体的でわかりやすく」することが求められます。
→つまり、少数のニッチではなく多数派の大衆を相手にするもの
「具体派」の人はこのような川下側の価値観が全てだと信じているので、
「抽象=わかりにくい=悪」というステレオタイプから抜け出すことができません。
具体の世界しか見えていない人には実生活でどのように影響するのか、
問題解決の場面で例を挙げてみましょう。
問題解決といっても特別なことではなく、
私たちが生活を送る上で自然に日々行っている行為のことです。
例えば、仕事や日常生活で何らかの計画を立てたり、個別の課題に対処しなければならない状況などもまさに問題解決です。
この場合に、よくある「これまでの知識と経験に頼った解決方法」(つまり本書でいう「横の世界」の考え方です)に基づいて解決案を出すのであれば、
それは前例にしたがって、あるいは前にやった経験をそのまま用いることになるでしょう。
保守的な考え方をする人や組織によくある思考回路ですが、
とにかく前例に則る、あるいは過去の経験に則るというのは、
実は何か考えているわけではなく、思考停止に陥った解決策と言えます
(必ずしも悪いと言っているわけではありません)。
→具体側の人は、自分の知識をフルに使って、課題を解決するのではなく
過去の経験や前例から解決をしようとする
これでは独自のアイディアもないしだれにでも出来る作業になってしまうと思う
抽象側の人は、ある知識をフルに使って新しいアイディアや自分の考え方も混ぜて問題を解決しようとする
本文からの抜粋も含めて長々と書いてきました。
日々、なんか会話が噛み合わないなと感じていたことがものすごくすっきりした気分になる本でした。
具体的に解決することがものすごく楽で思考停止に陥ていることに気付かされました。
1回読んだだけでは理解が難しい部分も多々ありました。
みなさんもぜひ読んでみてください!
以上、参考になれば嬉しいです!
空腹こそ最強のクスリ/青木厚
今回は、
青木厚さんが書かれた「空腹こそ最強のクスリ」という本を紹介します。
(※健康に関することなので、参考程度にしてください。もし実践する場合は、自己責任でお願い致します。)
結論、
【無理な食事制限や過度な運動でダイエットしようとせずに
意図的に空腹時間を作ることで、痩せることも出来るし健康な体を維持できますよ】
ということがかなり具体的に書かれています。
青木厚さんの紹介ページは以下のリンク参照です。
医師の紹介 | あおき内科 さいたま糖尿病クリニック|さいたま市の糖尿病内科・リハビリテーション科
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まず、理解する必要のある考え方が
【オートファジー】という細胞が持っている細胞内のたんぱく質を分解するための仕組みです。
要は、古くなった細胞が新しく生まれ変わる体のリサイクルシステムみたいなものです。
細胞が飢餓状態や低酸素状態に陥ると、活発化すると言われています。
がんや認知症、糖尿病や高血圧などの病気の予防にも役に立つと考えられる、奇跡の食事法と紹介されています。
具体的には、
最後にものを食べてから10時間ほどたつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなるため、
脂肪が分解されエネルギーとして使われるようになり、
16時間を超えると、体に備わっている「オートファジー」という仕組みが働くようになります。
空腹の時間を作ると、まず内臓がしっかりと休むことができ、血糖値も徐々に下がります。
オートファジーによって、
古くなったり壊れたりした細胞が内側から新しく生まれ変われば、
病気を遠ざけ、老化の進行を食い止めることができます。
つまり、空腹の時間を作ることで、
・内臓の疲れがとれて内臓機能が高まり、免疫力もアップする。
・血糖値が下がり、インスリンの適切な分泌が促され、血管障害が改善される。
・脂肪が分解され、肥満が引き起こすさまざまな問題が改善される。
・細胞が生まれ変わり、体の不調や老化の進行が改善される。
といったさまざまな「体のリセット効果」が期待できます。
まさに、「空腹は最高のクスリ」なのです。
しかも、嬉しいことに難しく面倒なカロリー計算はいっさい必要ありません。
商品パッケージの裏や底を見て、「脂質がこんなに入ってるのか―」なんてことをしなくてもいいということです!
成人が1日に必要とするカロリーは、1800~2200キロカロリー前後と言われていますが、
1日3食が基本となっている現状の食事スタイルでは、食べすぎという状態が毎日続いてる可能性が高いと本書では語られています。
そして、食べすぎはさまざまな体の不調を招く恐れがあります。
まず、内臓の疲れ。
→食べたものを何時間もかけて消化するが、
本来処理できる量を超える食べ物がひっきりなしに運ばれてくると、
内臓は休みなくフル回転で働かないといけなくなり疲弊する。
その結果、内臓の働きが低下。
栄養素をきちんと吸収できない、老廃物を排出出来ない。
免疫力が低下する。などさまざまな問題が生じる可能性があります。
※本書では、内臓の「心臓・肝臓・腎臓・胃腸」などについての不具合が詳しく書かれています。
また、肥満。
→糖質や脂質の一部は脳や筋肉、内臓などが働くためのエネルギーとして使われるが、
余った分は筋肉や肝臓に蓄えられ、それでもおさまりきらなかった分は、
中性脂肪として、脂肪細胞に蓄えられる
つまり、消費エネルギー以上に食べると、それだけで脂肪が増えてしまう
つきすぎた脂肪、とくに内臓脂肪からは、悪玉ホルモンが分泌され、
血糖値の上昇、高血圧、血栓形成などを招く。
また、悪玉ホルモンは慢性炎症状態を引き起こし、がんを発症する可能性があります。
ほかにも、
食べすぎには「体を錆びさせる活性酸素を増やす」というデメリットもあります。
活性酸素とは...普段呼吸している大気中の酸素よりも活性化された酸素。不安定でいろいろな物質と反応しやすい性質を持っている。
また、食べすぎは、疲れやだるさの原因となるだけでなく
糖尿病や高脂血症などの動脈硬化性疾患、脳出血や脳梗塞、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、そしてがんの原因ともなるとも言われています。
成人が1日に必要とする糖質は170gと言われています。
(白米1杯(約150g)で約50gの糖質なので、1日3食それだけで摂取できてしまう、つまり糖質過多の状態)
糖質の特徴として、中性脂肪に変わりやすいというものがあります。
さらに、肝臓に異常に脂肪がたまる「脂肪肝」の原因にもなります。
しかし、最大の問題は「糖質が血糖値(血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度)を急上昇させる」点にあります。
血糖値が上がると
→すい蔵からインスリンというホルモンが分泌される
→血糖値が急上昇するとインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急激に下がってしまう
→職後すぐに眠くなる・だるくなる・イライラする
→細胞が徐々にインスリンを受け付けなくなる
→すい臓が頑張ってもっとインスリンを分泌しようとする
→すい臓が疲弊する
※インスリンとは...すい臓から分泌されるホルモンの一種。全身の細胞にブドウ糖を送り込む作用、血糖値を下げてくれる。
結果、すい蔵でのインスリン分泌量が低下する「2型糖尿病」の発症につながります。
糖尿病になると、血糖値が下がらないため全身の血管がダメージを受け、
網膜症・腎症・心筋梗塞・脳梗塞・認知症・がんに繋がるリスクがあります。
食事は1日3食というのは昔からの習慣なだけであって確固たる根拠はありません。
この習慣が「食べすぎ」を招いていると言われています。
元々、日本人は朝晩の2食だったが、
昼間の活動時間が長くなったことや
江戸時代頃、大工さんなどにお昼ご飯を支給したところから3食食べるようになったとも言われています。 ※諸説あり
ですので、1日3食にこだわる必要は全くなく、内臓が休む時間を意図的に作ることが大事と言われています。
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と長々と説明をしてきましたが、
より詳しく理解したい方は、本書を読んでみてください!
ちなみに私は、元々朝食を食べないタイプなので、自然と16時間くらい何も食べていない状態でした。
(夜も20時くらいには夕食を済ませていることが多い)
朝食を食べない理由は、
午前中に腹痛に襲われることが多い。
眠くなることが多い
2点の理由から食べない方が何も気にせずに仕事ができるので食べていないです。
朝食を食べないことが良いと思っているのではありません。
ここは様々な意見があるので、何を信じるかはその人次第だと思います。
気になる方は読んでみてください。
ページ数は実質140ページくらいなので、とても読みやすいです。
以上、参考になれば嬉しく思います!
0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!/藤崎達宏
今回は、「0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!」を紹介したいと思います。
私には現在、5か月の赤ちゃんがいます。
あまり深く考えたことはなかったですが、
「育児」に対して真剣に向き合ってみようと思いこの本を手読むことにしました。
きっかけは友人が家に来た時に「あれ?おもちゃ少なくない?!」と言われたことです。
まだ赤ちゃんだしおもちゃがあっても全部口に入れるだけだし、
もう少し大きくなってからでもいいかと考えていました。
初めてのことを感覚で行うのは本当に良くないですね。
この本を読んで全くと言っていいほど、赤ちゃんとの向き合い方が違うことが分かりました。
本書は、大きく分けると
・モンテッソーリ教育の概要
・0歳~1歳
・1歳~2歳
・2歳~3歳
こんな感じの4部構成になっています。
「モンテッソーリ教育の概要」「0歳~1歳」の部分で
勉強になった点をいくつか記していこうと思います。
【モンテッソーリ教育とは】
恥ずかしながら私は、見たことも聞いたこともありませんでした。
そもそもモンテッソーリ教育とはどういう教育法なのか。
一言で言うと、子供の能力を最大限に引き出すことを目標とした教育法
Facebook創業者「マークザッカーバーグ」、Google創業者「ラリーペイジ」、
日本では将棋の「藤井聡太」さんなどがモンテッソーリ教育を受けていることが有名です。
モンテッソーリ教育を確立した「マリア・モンテッソーリ」は
1870年にイタリアで生まれていますので、いまから100年以上前の教育法ということになります。
なぜ、ずいぶんと古い教育法がいまもなお支持されているのかというと
「人間の子どもの成長プロセスは数百年たっても変わらないから」なのだそう。
人間の成長の原理にそった教育~これがモンテッソーリ教育というわけですね。
マリア・モンテッソーリさんは、
「子どもはすべてのことができるように生まれてくるのです。
もしできないことがあるとすれば、物理的に不可能な環境にあるか
どうすればいいのか、やり方がわからないだけなのです。」
と表現しています。
つまり、モンテッソーリ教育の本質として、
「環境を整え、やり方さえ教えれば子どもは何でも自分でできるはずだ」
と記されています。
さらにモンテッソーリさんは、成長の変化を「子どもの発達の四段階」としました。
0~6歳までを「乳幼児期」
6歳~12歳までを「児童期」
12歳~18歳までを「思春期」
18歳~24歳までを「青年期」
と分けています。
そして、「0歳~6歳の間は、その後の長い人生を生きていくのに必要な80%の能力が備わる人生において一番大切な時期である」言っています。
人生の80%は衝撃的ですよね。
本書で繰り返し何度も言われているのが、
「子どもは何もできないのだから、親や先生の言うとおりにしていればいいんだ!」といった類の考え方は完全否定しています。
これは、かなり納得感がありました。
自分で考える、自分で選択する能力を子どもの頃から身に着けることが大事で
あくまで親は、自分1人でできるように手伝うことが役割なのだということですね。
0歳~3歳の前期までは、「無意識的記憶」の中で生きており、
覚える努力や意思の力なしにすべて素早くとらえ永久的なものとして記憶する力を持っているとモンテッソーリさんは言っています。
その間、以下のような行動をするようになるので、
親として最大限のサポートをしていく必要があると記されています。
①興味・関心を持って散策(安全の許す限り自由に散策させてあげる)
②今の自分を成長させてくれる活動を自分で選択(2歳まではどっちにする?の2択)
③その活動を集中して繰り返す(集中現象/途切れないように、静かに見守ること)
④上達することにより、満足感と達成感を得る
⑤活動がどんどん上手になり、生きていくのに必要な能力を習得(三つ子の魂百まで)
⑥この一連のプロセスを経ることで「自分でできた」という自己肯定感の芽が育つ
→チップを落とす、ビンのフタを開ける、なども一人でできた!になる
→私ってなかなかやるじゃない!と心が育っていく
→自分を信じる心、挑戦する心が湧いてくる
→また新たな興味関心を自分で探して、挑戦して成功、成功のサイクル
【NG】
・興味関心を喚起するようなものが周りに存在しない
→片づけすぎもダメ
・大人の先回り
→自分で選べない「指示待ち」の子どもになってしまう
・集中を邪魔される
→中断、違うものを与えられる、大人の代行
・何でも自分で決めていく習慣がもっとも必要
→興味関心を持って自分で選択する
・〇〇してあげよう!
→危ないから片付けてあげよう、これはもう何回もやっているから代わりの活動をやらせてあげよう、1人でやってるから一緒にやってあげよう、代わりにやってあげよう
ものすごく具体的で分かりやすいですよね。
つい先回りして、やってしまっているところもあるので
これから意識して子どもと接していこうと思いました。
その他、具体的な環境の整え方、具体的なおもちゃ、おもちゃの作成方法などが書かれています。
子どもが生まれたばかりの方などは参考になる内容だと思います。
以上、参考になれば嬉しいです!
本当の自由を手に入れるお金の大学/両@リベ大学長
こんにちは。
今回は、「本当の自由を手に入れるお金の大学」という本を紹介します。
作者は、いまや登録者数140万人を越える大人気YouTuber「両@学長」です。
YouTubeを拝見したこともありますが、説明がとても分かりやすいですよね。
私も実際に、YouTubeを見て投資信託を買う際のファンド選定に使わせて頂いたりしています。
そんな大人気YouTuberの両学長が書かれたお金に関する最強に分かりやすい本です。
本の内容もYouTubeと同じく
お金に関する様々な知識がものすごく分かりやすく書かれています。
「両学長」と「リーマンくん」という2人の対話形式となっており、
図や絵を用いて「お金にまつわる5つの力」
①貯める
②稼ぐ
③増やす
④守る
⑤使う
という内容が詳しく書かれています。
①~③で本書の9割くらいを占めるので、
「お金がなかなか貯まらないな」
「副業を考えているけど、何をしたらいいか分からないな」
「投資をやってみたいけど、何から始めたらいいか分からないな」
という悩みのある方は、読んでみると何か得られるかもしれません。
筆者の両学長は、
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今から約20年前の高校在学時に起業。
当時高価だった為パソコンが買えずに自分で組み立て、独学でパソコンの本を読み漁り、知識を学ぶ。
10代で年間1億以上を稼いだが、数々の失敗も経験し、学校では教えてくれない本当の社会の仕組みを知ることになる。
現在はリベラルアーツ大学を通じて『自分の力で今よりも自由になる』人を増やそうと奮闘中。
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こんな感じのプロフィールです。
私が特に、勉強になったのは「保険」の話です。
結論からいうと、
「起こる確率は低いが、損失が大きい」
この2つの条件が揃った時しか、民間会社が運営する保険に入るなということです。
どういう時が、当てはまるかは本書をチェックしてみてください。
つまり、日本の社会保険制度はめちゃくちゃ優秀で
ケガ、障害、失業、介護など様々なリスクを社会保険でカバーしてくれているということです。
ざっくりと説明すると
会社員なら「健康保険・厚生年金・雇用・労災保険」
に入っているので、これらの保険でかなりのリスクを軽減できてる。
なので、民間会社の役に立たない保険の勧誘に引っかからないように
知識をしっかりと付けた方がいいのではということが書かれています。
その他にも、「賃貸vsマイホーム」「車」「税金」「副業」「投資」など、
生活をしていく中で役に立つ知識が満載です。
もし興味のある方は、チェックしてみてください。
以上、参考になれば嬉しいです!
【アドラー式子育て】家族を笑顔にしたいパパのための本/熊野英一
こんにちは。
最近、子どもが産まれたこともあり
今回は、「【アドラー式子育て】家族を笑顔にしたいパパのための本」という本を紹介していきたいと思います。
筆者の熊野英一さんは、
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フランス パリ生まれ。
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。
メルセデス・ベンツ日本にて人事部門に勤務後、
米国Indiana University Kelley
School of Businessに留学(MBA/経営学修士)。
製薬企業イーライ・リリー米国本社及び日本法人を経て、
保育サービスの株式会社コティに統括部長として入社。
約60の保育施設立ち上げ・運営、ベビーシッター事業に従事。
2007年、株式会社子育て支援を創業、代表取締役に就任。
日本アドラー心理学会 正会員。
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こんな感じのプロフィールです。
代表より皆様へ|株式会社子育て支援 Childcare&Support Inc.
本の内容としては、
「嫌われる勇気」を読んだことのある方は、分かると思いますが
「勇気づけ」「自己決定性(トラウマは存在しない論)」「課題の分離」など
アドラー心理学の基本的な考え方を子育てに当てはめて語られています。
具体的には、8人のお父さんが熊野さんへ相談し(Q&A方式)
アドラー心理学の考え方を交えながらアドバイスをしていくといった流れです。
私は、子どもが産まれてばかり、且つ、嫌われる勇気を読んだことがあったので
ものすごく分かりやすく、内容がすっと入ってきました。
読まれる方は、大ベストセラーの「嫌われる勇気」も合わせて読んでみると分かりやすかもしれません。
冒頭のアドラー心理学の考え方を紹介します。
突き詰めると、この考え方だけでも十分に救われる人も多いのではないでしょうかと私は思っています。
アドラーは、人が幸せになるためにシンプルな3条件を示しています。
【アドラー心理学 幸せの3条件】
・自己受容
=不完全な部分を含む、ありのままの自分でもOKと思える
・他社信頼
=他社を不審な目で見ないで、無条件で信じることができる
・他社貢献
=自己犠牲を感じずに、誰かの役に立っていることを喜べる
この本質的でシンプルな原理原則を腹落ちするまで繰り返し実践していく
その実践の積み重ねの先に、笑顔溢れるあなたがいます。
といった内容です。
具体的な実践内容が知りたい場合は、ぜひ本書をチェックしてみてください。
以上、参考になれば嬉しいです!
ゼロ秒思考/赤羽雄二
今回は、「ゼロ秒思考」を紹介します。
著者の赤羽雄二さんは、
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東京大学工学部を1978年に卒業後、小松製作所で建設現場用ダンプトラックの設計・開発に携わる。
1983年よりスタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了。
1986年、マッキンゼーに入社。
経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、マーケティング、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリード。
1990年にはマッキンゼーソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120名強に成長させる原動力となるとともに、韓国企業、特にLGグループの世界的な躍進を支えた。
2002年、「日本発の世界的ベンチャー」を1社でも多く生み出すことを使 命としてブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。
最近は、大企業の経営改革、経営人材育成、新事業創出、オープンイ ノベーションにも積極的に取り組んでいる。
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こんな感じのプロフィールです。
赤羽 雄二先生の授業・プロフィール - Schoo(スクー)
本の内容としては、
「物事を深く考えられるようになりたければ、日々メモを残す習慣を付けなさい」
というメッセージが強く訴えられています。
具体的には、
日々、アウトプットの習慣(A4用紙へのメモ書き、1日10ページ)を行っていれば、
様々なシーン(会議中や人との会話中など)で瞬時に適切な言葉が出てくるようになると書かれています。
アクションプランとしては、
A4用紙を横向きにして、1分1ページの速さで1日10ページをメモ書きしていくというものです。
図のように、
左上にタイトル、右上に日付、段落ごとに4~6行のメモ書き
ポイントは、思いついたまま書くということ
1分という時間は厳守なので、考えている暇もなくただ思いついたまま書くということが大事なのだそうです。
人に見せるものではないので、相手があることであれば実名も書いていくとのこと。
このように、自分の日々感じたことを瞬時にメモ書きする習慣を半年・1年と続けていけば、
本物の思考力が身に付き、人生が大きく変わるはずだと本書では書かれています。
具体的に
・どのようなことを書けばいいか
・どんな紙に書いたら良いか
・書いたメモ用紙はどのように保管したら良いか
など詳しいことが書かれているので、気になる方はチェックしてみてください。
おすすめのボールペンなど非常に細かいところまで載ってます。
以上、参考になれば嬉しいです!
イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」/安宅和人
こんにちは。
今回は、【イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」】を紹介します。
著者の安宅和人さんは、
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ヤフー株式会社CSO(チーフストラテジーオフィサー)。
データサイエンティスト協会理事・スキル定義委員長。
東京大学大学院生物化学専攻にて修士課程修了後、マッキンゼー入社。
4年半の勤務後、イェール大学脳神経科学プログラムに入学。
2001年春、学位取得(Ph.D.)。
2008年よりヤフー。
2012年7月よりCSO(現兼務)。
2016年春より慶応義塾大学SFCにてデータドリブン時代の基礎教養について教える。
2018年9月より現職。
内閣府総合科学技術イノベーション会議(CSTI)基本計画専門調査会委員、
官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)AI技術領域運営委員、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度検討会副座長なども務める。
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こんな感じのプロフィールです。
最近読んだ本です。
勉強になった箇所、自分なりに具体的な行動に移していこうというところをメモしていきます。
本書の中盤以降は、専門的な考え方について触れているところが多く
実際に商品開発やマーケティングの仕事をしている人や
ある程度の規模を持った会社の経営者層であれば
とても参考になる内容だと思いました。
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「バリューのある仕事とは何か」
生産性を上げるために最初にかんがえるべきことは、バリューの本質
つまり「イシュー度と解の質」
解の質からイシュー度を上げる方法は、犬の道
→一心不乱に大量の仕事をすることでバリューを上げようとしても無駄
まずは横軸のイシュー度をあげ、そののちに縦軸の解の質をあげていく
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~根性に逃げるな(解の質ばかりをあげようとするな)
・労働者(レイバラー)
→特定作業のための拘束時間に対して給料をもらうこと示す言葉
・サラリーマン(ワーカー)
→時間ベースで給料をもらう
◆サラリーマンもレイバラーも概念はほぼ同じ
→マネジメントや自分の仕事に関わる「ハンドルを握る側の人」
勤怠管理なし
・プロフェッショナル
→特定の訓練に基づく体系的なスキルを持っている
それをベースに特定の価値の提供にコミットし、特定の顧客から報酬を受けている人
★プロフェッショナル的な生き方へスイッチを入れることが、高い生産性を生み出すベースになる★
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~一次情報に触れる
→素早くスキャンする(調べる)
ここは、自分の思いだけで決め打ちをしないことが大切
集めすぎない、知りすぎないことが大事
知識の増大は必ずしも「知恵」の増大にはつながらない
むしろあるレベルを超すと負に働くことを常に念頭に置く必要がある
その分野について何もかも知っている人は、新しい知恵を生み出すことが極めて難しくなる。
手持ちの知識でほとんどのことを乗り越えてしまえるからだ。
これは、ビジネスの世界においてコンサルティング会社が存在している理由の一つである
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【具体的なアクションプラン】
①営業職として、闇雲に企業へアプローチするのではなく
訪問企業の困っていること、課題はどんなことなのかを考える
何も考えずに100件あたるのは、犬の道
仮説を立て、考え抜く
②現場へ出ていき、現場ではどのようなことが課題なのかを
どんなことに困っているのか
自分の目で確認することも大事
本を読んだり資料を見るだけでは判断できないこともある
頭で考えているだけでは、実際の問題が何か分からないことも多い
現場の人はそんな情報だけで判断し結論を出してしまうのは、解決にはならないこともある
こんなことを感じました。
以上、参考になれば嬉しいです!